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連載「SIAM™ はじめの一歩」第10回:SIAM™を学ぶとどうなるの?

2022.12.15

お客様(サービス利用者)が幸せになる

SIAM™は、お客様にとってサービス全体の価値が出るようにするためのものです。

連載の最初に紹介した喫茶店の例で言えば、お客様は喫茶店に入店し、美味しいオムライスを食べ、インターネットや読書など自分の好きなように快適に時間を過ごし、気持ちよく支払いを済ませてお店を後にしたいですよね。そのためには、これらを構成する各サービスがしっかり管理されているとともに、全体としても調和がとれている必要があります。

 

サービスの責任者も幸せになる

ここでいう「サービスの責任者」は、サービス全体の責任者(喫茶店のマスター)も、各サービスの責任者も両方を指します。

「お客様が幸せになるために」という共通の目標のために、各サービスがどのように管理され、どの部分は協調すべきなのかが明確になるので、お互いが気持ちよく仕事ができます。

それに何より、お客様が笑顔になります!

お客様がサービスに満足するとリピートや口コミにつながるので、結果的にサービスを提供する側にとってはビジネス的なメリット(売上向上や利益向上)にもつながっていきます。

 

 


著者紹介

株式会社ITプレナーズジャパン・アジアパシフィック
最上 千佳子

システムエンジニアとして提案、設計、構築、運用、教育など幅広く経験。2008年、ITサービスマネジメントの教育とコンサルティングを行うオランダQuint社の日本法人、日本クイント株式会社へ入社。ITIL® 認定講師として多くの受講生を輩出。2012年3月、代表取締役に就任。ITSM、リーン、アジャイル、DevOps等、ITをマネジメントにより強化しビジネスへ貢献するための、人材と組織の強化に従事。2022年4月日本クイント株式会社は、BBTグループの株式会社ITプレナーズジャパン・アジアパシフィックと統合。
著書:「ITIL® はじめの一歩 スッキリわかるITILの基本と業務改善のしくみ(翔泳社)」「ITIL®4の教本 ベストプラクティスで学ぶサービスマネジメントの教科書(翔泳社)」