「これからスクラムを導入したいけど、何から始めればよいかわからない」
「スクラムマスターを任されたけど、スクラムチームの運営が難しい」
「社内でスクラムを実践しているが、このやり方で正しいのか自信がない…」
スクラムの導入と実践にあたり、現場でこのような悩みを持つ人は少なくありません。
これらの問題を解決するためには、スクラムの原則やスクラムチームにおける役割について正しく理解することが重要です。
この記事では、スクラムの導入と実践に役立つスクラムマスターの認定資格について、資格取得が注目される理由と、代表的な3つの資格である「Certified ScrumMaster®」「Professional Scrum Master™」「Licensed Scrum Master Training」それぞれの特徴、資格を選ぶ際のポイントを紹介します。
(最終更新日:2024.12.9)
スクラムの原理原則を浸透させ、チーム全体が円滑にプロジェクトを行えるように支援する重要な役割を持つのが、スクラムマスターです。
実務においてスクラムマスターの認定資格の取得は必須ではないものの、研修や認定資格の取得を通じてスクラムを学ぶことには、大きく3つのメリットがあります。
「なんとなく」や思い込みでスクラムを進めることで、期待する効果が十分に得られず、本来目指すべき価値に届かない可能性があります。実務経験の有無にかかわらず、スクラムの原理原則や方法を体系的に学ぶことで、これまでのあいまいな理解や思い込みを正すことができます。
試験基準をクリアし、認定資格を取得することは、スクラムマスターとしての実力を客観的に証明することになります。また、研修受講を通じた様々な受講者との交流によって、新たな気づきや視野を得られ、キャリアの幅を広げる機会にもなります。
スクラムの原理原則に立ち返りながら実践することで、現場での意思決定や、プロダクトオーナー、開発者など他のロールを持つメンバーへの働きかけを、自信を持って行うことが可能になります。これにより、スクラムマスターとしてより効果的なチーム運営を実現できるでしょう。
スクラムマスターの認定資格に挑戦する過程で身に付けた正しい知識やフレームワークは、チームメンバーへの浸透やスムーズなチーム運営を助けてくれます。
スクラムマスターの認定資格取得を目指す場合には、主に3つの認定資格が代表的です。それぞれの特徴と受講費用・概要などを詳しく解説します。
CSM®は、2001年に設立されたScrum Alliance®(スクラム・アライアンス)が提供するスクラムマスターの認定資格です。3つの認定団体の中では最も歴史が古く、複数の研修実施団体によって講座が提供されています。日本での受講者・認定者数が多いのが最大の特徴です。
CSMの合格には、研修中の受講態度も重要視されるため、注意して参加しましょう。Scrum Alliance®では、A-CSM℠(Advanced Certified ScrumMaster)や CSP®-SM(Certified Scrum Professional®-ScrumMaster)など、さらにスクラムの知識を深めたい方向けに上位資格の提供も行っています。
※詳しい情報やお問い合わせに関しては、公式サイト(英語表記)をご覧ください
https://www.scrumalliance.org/
PSMは、Scrum.org(スクラムドットオルグ)が提供する認定資格です。
Scrum.orgは、Jeff Sutherland氏と同じくスクラムの共同創案者であるKen Schwaber氏によって、「正しいスクラムの普及」を目的に2009年に設立されました。スクラムマスター・プロダクトオーナー・開発者の各ロールに特化したコースをはじめ、幅広いトレーニングや認定資格を提供しています。2025年3月時点で、グローバルでの認定資格者は106万人を超えています。
資格を取得するには、「公認トレーナーによる研修受講からの受験」もしくは「試験のみの受験」の2通りの方法があります。
認定資格の更新・維持費が必要ない点が上記2つの認定試験と大きく異なります。ただし、試験の問題数が多く合格ラインも高いため、しっかりとした対策が必要です。Scrum.orgの公式サイトではOpen Assessment(模擬問題)も提供されているほか、継続学習のためのコンテンツも発信されています。
PSMの上位資格には、Professional Scrum Master™ IIとProfessional Scrum Master™ III があります。
※詳しい情報に関しては、公式サイト(英語表記)をご覧ください
https://www.scrum.org/
※ITプレナーズではScrum.org™のProfessional Scrum Master™ (PSM)の認定資格に対応するトレーニングを日本語で提供実施しています。
https://www.itpreneurs.co.jp/training/psm1/
RSMはScrum Inc.(スクラムインク)が提供するスクラムマスターの認定資格です。
Scrum Inc.はスクラムの考えを最初に提唱した1人であり、スクラムの生みの親と呼ばれるJeff Sutherland氏が設立。2017年4月より認定資格がスタートしました。
2019年1月には、KDDI株式会社、株式会社永和システムマネジメントと米国 Scrum Inc.社の3社でScrum Inc. Japan合弁会社を設立し、日本国内での活動に特に力を入れているようです。
2023 年 6 月 1 日時点で、米国 Scrum Inc. では3つの更新プランを提供しています。更新費用はプランごとに異なります。
資格の有効期限は他に比べてやや短いものの、問題数が少なく合格率も高いため、初めてスクラムマスターの認定資格に触れる場合は取り組みやすいかもしれません。
※詳しい情報やお問い合わせに関しては、公式サイトをご覧ください
https://scrumincjapan.zendesk.com/hc/ja
また、永和システムマネジメントの同認定トレーニングでは日本独自の事例を組み込んだコースが提供されています。
https://www.agile-studio.jp/scrum-master-training
資格の勉強や受験を通じて、スクラムマスターに関する体系的な知識を習得することは、今後の実務において大きなサポートとなるでしょう。
名前は似ている3つの資格ですが、試験の問題数や合格ラインなど、特長はそれぞれ異なります。それぞれの研修や試験内容において、比較検討すると良いポイントは下記のとおりです。
これらのポイントを踏まえて、ぜひ自身の目的に合う資格を取得してみてはいかがでしょうか。
ITプレナーズでは、Professional Scrum Master™ (PSM)の認定資格に対応するトレーニングを日本語で実施しています。詳しくはお問い合わせください。