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ITIL® 4上位書籍を戦隊ものに例えると…?

2023.2.1

ITIL® 4の上位書籍(CDS、DSV、HVIT、DPI、DITS)の名前って覚えにくいですよね。

「それぞれの内容が何だったか、なかなかイメージしづらいよね」という話が社内で話題に上がりました。

それから、「それぞれの書籍のイメージカラーってなんだろう?」「キャラクター化したいよね!」「ちょうど5冊あるから、戦隊ものに当てはめてみては?!」と話が盛り上がりました。

戦隊シリーズは年々進化していて、各色のイメージも時代にあわせてアップデートされていますが、ここではあくまである講師の個人的なイメージで、よくある戦隊モノの5色をITIL® 4の上位書籍に当てはめていきます。それぞれの上位書籍をイメージしやすくなっていただけたら幸いです!

CDS:作成、提供およびサポート

CDSはサービスを作り、提供し、提供中のサポートも行うことで価値を提供し、共創する話です。
より良い価値を提供するために、喧々諤々と話し合いながら実現していく姿は、若いながらも熱意を持って取り組むグリーンのイメージがあります。
CDSでは、価値あるサービスを作り提供するための一つの手段として、VSM(バリューストリーム・マッピング)という手法が紹介されています。価値をお届けする流れを洗い出して図で表し、どうすればより良い価値をより早くお届けすることができるかを関係者で話し合って洗練していく方法です。

DSV:利害関係者の価値を主導

DSVは利害関係者それぞれの立場で何が価値かを考え、価値が出るようにサービスを作り提供していく話です。
相手の立場や目線に立って考えるという観点やきめ細やかさはピンクでしょうか。
CDSでVSM(バリューストリーム・マッピング)などの手法を活用しながらより良い価値を出していく際には、利害関係者が集まって議論していくことが成功の秘訣ですので、DSVは(他とももちろん関係はありますが)特にCDSと関係するのではないかなと思います。

HVIT:ハイベロシティIT

HVITは迅速に進化していくサービスと組織を形成する話です。
変化が激しく不安定な環境の中で、現場とお客様の声に耳を傾けながら、大変でもへこたれずに楽観的かつ建設的に進んでいく姿はイエローを彷彿とさせます。
試行錯誤しながら進むアジャイル的な進め方は、時に無計画でお調子者のように見えるかもしれませんが、実はしっかりビジョンや目標に寄り添い、現実と向き合いながら着実に進める方法です。

DPI:方向付け、計画、改善

DPIはビジョンや目標などの目標を決め、具体的な計画に落とし込んで進め、改善を推進していく話です。
実直かつクールに物事を進めるブルーのイメージにぴったりだと思いませんか?
これらのビジョンや目標は、戦略とも整合性を取りながら軌道修正しつつ進めていくものですので、戦略のイメージのレッドを支えるサブリーダーという意味でもブルーと言えます。
なお、従来は目標を決め、一歩ずつ目標に向かってステップアップしていく改善の進め方が一般的でしたが、変化の激しい世の中では、OKRをはじめとした新たな手法や考え方も出てきています。

DITS:デジタル&ITストラテジー

DITSはデジタル戦略とIT戦略を決めて組織のデジタル化を進める話です。
戦略が決まっていると、みんなが一丸となれるので、ここはやはりリーダー役のレッドかなぁと思います。
変化の速度の速いこれからの時代の戦略は、これまで以上に迅速さと柔軟性が求められます。複数並行で検討しておき、状況が変われば次の戦略に切り替えていきます。
戦況に応じて戦い方を柔軟に変え、みんなをリードするレッドのイメージにぴったりではないでしょうか。

以上、頼れるヒーローITIL® 4戦隊の面々をご紹介しましたが、少しでも上位資格のイメージを持っていただけましたでしょうか? それぞれの特徴を持つ上位資格。みんなのヒーローとして親しみを感じていただけましたら嬉しいです!

上位資格は日本語版も続々登場しています!ITIL® 4の上位資格、CDS・DSV・HVITの日本語試験が2022年12月11日、DPIは2023年1月24日にリリースされました。DITSも2023年3月までには日本語試験が登場予定です。最新情報は「ITIL®最新情報」に掲載しています。​

ITプレナーズでは今後、上位資格のオープンコースも数多く予定しております。日本語化されてより身近になったITIL®上位コースへのご参加、お待ちしております!


著者紹介

株式会社ITプレナーズジャパン・アジアパシフィック
最上 千佳子

システムエンジニアとして提案、設計、構築、運用、教育など幅広く経験。2008年、ITサービスマネジメントの教育とコンサルティングを行うオランダQuint社の日本法人、日本クイント株式会社へ入社。ITIL® 認定講師として多くの受講生を輩出。2012年3月、代表取締役に就任。ITSM、リーン、アジャイル、DevOps等、ITをマネジメントにより強化しビジネスへ貢献するための、人材と組織の強化に従事。2022年4月日本クイント株式会社は、BBTグループの株式会社ITプレナーズジャパン・アジアパシフィックと統合。
著書:「ITIL® はじめの一歩 スッキリわかるITILの基本と業務改善のしくみ(翔泳社)」「ITIL®4の教本 ベストプラクティスで学ぶサービスマネジメントの教科書(翔泳社)」

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