1月8日~10日にオンサイト・オンラインで同時開催された「Regional Scrum Gathering Tokyo 2025」に、ITプレナーズはシルバースポンサーとして参加しました。
今年も全国各地からアジャイル・スクラムの実践者や、関心のある方々が大勢御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンターに集いました。また、毎年現地参加チケットは発売後即完売する人気ですが、今年はオンライン参加も盛況とのこと。
そして応募されたプロポーザル数はなんと238件!どの内容も気になるものばかり。今回、RSGTで発表されたのはこのうちの50件ですが、その他にも「この話聞いてみたい!」と思うものがあれば、プロポーザルを書いた人に直接聞きに行くのもおすすめとのことです!
今回ITプレナーズのスポンサーブースでは、研修会社として参加者のみなさんが楽しみながら学ぶ機会をご用意できればと、アジャイルやスクラムに関する言葉を集めたクロスワードを作成し、配布しました。見事クロスワードを解いて、隠されたワードを見つけた方には、お年賀のタオルをプレゼント!
#RSGT2025 ITプレナーズのスポンサーブースでは、アジャイルやスクラムに関する言葉を集めたクロスワードを配布中!
— ITプレナーズジャパン・アジアパシフィック (@itpreneursjapan) January 8, 2025
クロスワードに隠されたメッセージをブースでお答えいただいた方には、お年賀のタオルをプレゼント🎍
記念すべき1人目の回答者は @bonbon_0605 さん!ありがとうございます!✨ pic.twitter.com/FLOmXSW1vB
その場でスラスラ解いてしまった方もいれば、意外と難しかったというお声も。特に「プロダクトゴールに向けた具体的な踏み⽯といえば?」という問いについては、スクラムガイドにある文言なのですが、迷った方も多かったようです。用語の意味は理解していても、スクラムガイドの言い回しはすぐにピンと来ないこともあるかもしれません。これをきっかけにスクラムガイドを読み返すきっかけとなれば幸いです!
ブースで配布したクロスワードはこちら。みなさまぜひ気分転換に解いてみてください!
答えは、本レポートの最後に掲載しています!
Day1のキーノートは「アート・オブ・アジャイル デベロップメント 」の著者であるJames Shore氏による「The Best Product Engineering Org in the World」。
CEOから、「生産性をどのように測定しているのか」と質問されたとき、James氏は「生産性は測定できません」と答えたそうです。では、エンジニア組織をより良くするにはどこに着目したらよいのでしょう。
世界最高のエンジニアリング組織を目指すためには、「People」「Internal Quality」「Lovability」「Visibility」「Agility」「Profitability」の6つのカテゴリに注力することが重要だとJames氏は言います。ピアリーダーシップ、キャリアラダー、FASTなど様々なキーワードが飛び交う濃厚なセッションでした。
Day2のキーノートは「ユーザーストーリーマッピング」の著者であるJeff Patton氏による「Maximizing Value Using a Digital Product Mindset」。「価値にフォーカスする」がキーワードとなったセッションでした。
組織にとっての価値と、お客様にとっての価値は違い、この2つの価値は競合することもあります。そしてビジネスの成功には、早く作れる・低コストであるというような組織にとっての価値ではなく、実際にお客様の問題を解決することで生まれるお客様にとっての価値が重要だと語られました。そして、価値をどのように計測するかについても触れられました。
また、Jeff氏は書画カメラを使用してリアルタイムでわかりやすく図解しながら話しており、ライブ感にあふれる講演でした。
上記のキーノートの他にも、現地参加したメンバーそれぞれが興味を持ったセッションに参加し、お互いに見てきたセッションからの学び、気付きを共有しあいました。
カンファレンスの参加者との交流はもちろん、社内のメンバー同士でもいつもとはまた違う形での意見交換ができ、学びの多い時間となりました。スクラム実践者たちの生の声を聞いて、一緒に参加したチームの仲間たちと情熱を高めあうことができるのも、RSGTの醍醐味です。
Day2の夕方には、ITプレナーズのスポンサーセッション「お正月気分で楽しく遊びましょう!ボードゲームでスプリント体感も!?」を実施しました。
ITプレナーズでは、楽しく学べるゲーミフィケーション研修を各種取り揃えています。そこで本当はゲーミフィケーション研修をご紹介したかったのですが、限られた時間内で紹介するのが難しく、今回はマーケティングチームマネージャーの大好きなボードゲーム「マジックメイズ」でただただみなさんと楽しく遊ぶセッションとしました。遊びのセッションであるにもかかわらず、最大人数の方にお集まりいただき嬉しかったです!
最初にルール説明。詳細なルールはここでは割愛しますが、力を合わせて迷路を脱出する協力型のゲームで、ラウンドが進むごとに難度が上がるつくりになっています。今回は時間の関係で2ラウンドだけですが、ラウンド1は普通にプレイしていいものの、なんとラウンド2では声出しがNGとなります。
ラウンド1は、声を出しながらお互いに指示を飛ばしなんとかクリア!そしてラウンド終了後には、ラウンド2に向けふりかえり・カイゼンを行いました。
ラウンド2は声が出せなくなるため、お互いの動きを注意深く観察しながら、時々ジェスチャーを交えてコマを進めます。難しい条件であったにもかかわらず両チームとも1回の挑戦で成功し、RSGTに参加する皆さんのチームワークの素晴らしさを改めて感じました。
ゲームを通して、コミュニケーションが阻害されると、協働することが非常に難しくなるということも感じられたのではないかと思います。また、初対面でも楽しく協力できたことから、チームビルディングにも良さそう!という声もいただきました。一緒に遊んでくださった皆様、ありがとうございました!
ボードゲームのように楽しく学べるゲーミフィケーション研修をはじめとする、ワークショップが気になる方は下記の記事などをご覧ください!
そして続いてのDay3は、OSTとワークショップ中心の1日です。
OSTは、OSTについて説明する画期的なオリジナルソングからスタートしました。OSTはつい「覗いていいのかな」「途中で移動していいのかな」と迷ってしまいがちなので、あらためて色々な参加の方法があるとメッセージを発信いただけるのは参加者としてありがたかったです。AからLまで12ものテーブルが、スクラムマスターとしての悩みから生活スタイルまで、様々なテーマでにぎわいました。
クロージングキーノートは、1978年にホンダで「CITY」の開発に携わっていた本間日義さんが登壇。スクラムの源流となった論文「The New New Product Development Game(1986)」にインタビューで登場している本間さんは、源流のさらに源流(ご本人は「湧き水」と紹介)ともいえる存在。ホンダ「CITY」の開発ストーリーをベースに、自由闊達な企業文化、ワイガヤの重要性について、貴重なお話が伺えました。
また、本間さんは盛況なOSTの雰囲気について「古き良きホンダを思い出す」と言ってくださり、RSGTが今後また日本を盛り上げていく活気に満ち溢れたイベントであることを改めて実感しました。
今年も、RSGTへの参加は充実した学び・交流の機会となりました。実行委員・スタッフの皆さま、ありがとうございました。来年からは場所を移しての開催ということで、コミュニティのさらなる発展に期待大です!
ITプレナーズは今後も、コミュニティおよび地域社会のアジャイル活性化に貢献できるよう、スポンサーとして、そして参加者として各種イベントを盛り上げていきたいと思います。今後もさまざまなイベントにて、皆様と交流できることを楽しみにしています!
答えは、ITプレナーズのミッション「ライトをつけて変革を促す」にちなんだ言葉になっています。なお、そのままだと「っ」が小さく、「らいとっけます」になってしまうのですが、Dの回答欄のマークが他より大きいことに気づいて大きい「つ」に変える、という仕掛けに気づいてくださった方もいらっしゃいました!