Scrum.org™が提供するトレーニング「Professional Scrum Master™ – Advanced」の受講者コミュニティイベント「PSM-A REUNION 2024」が、10月23日に開催されました。約20名の受講者が集まり、交流を楽しむ貴重な機会となりました。本レポートでイベントの様子をご紹介します!
Professional Scrum Master™ – Advanced(以下、PSM-A)は、スクラムの理論と原則、スクラムマスターの責任をメインに学ぶ認定トレーニング「Professional Scrum Master™」の上級コースです。
PSM-Aでは、スクラムマスターが直面する課題、スクラムチームのサポート方法、チーム内の他の役割や組織に貢献する方法について詳しく学びます。加えて「チーム内の対立が発生した際、スクラムマスターとしてどうするか?」「プロダクトオーナーをどのように支援するか?」など、実務で直面する複雑な状況や環境に対して、スクラムマスターとしての適応力をより高めるためのディスカッションを行います。
こうしたワークやディスカッションを通じて、受講者が自組織の業務に置き換えて考えることができるだけでなく、受講者同士で業務上の悩みやナレッジを共有できることが大きな特徴です。
本イベントは、ITプレナーズが開催したPSM-A研修のとある回にて、オンラインでの実施だったこともあり、受講者の皆さまが「今度はリアルで集まりたいですね!」と盛り上がったことをきっかけに生まれました。
受講者の方の声を受けて「共通の学びを持つ仲間たちが再び集い、対話を深める場を提供できれば」と考え、発案されたのがこの「PSM-A REUNION 2024」です。
イベントに参加いただいたのは、受講時期や開催回を問わず、これまでPSM-Aを受講されたことがある約20名ほどの方々。別のクラスを受講した方とも新たなつながりが生まれるよう、このような参加形式にしました。イベント会場は都内でしたが、関東以外から当日のためにお越しくださった方も!
会場では、はじめましての挨拶をする姿や、同じクラスで学び合った方同士で再会を喜ぶ姿が見られ、イベントは和やかにスタートしました。
まずはアイスブレイクで場が温まったところで、メインコンテンツである「OST(オープン・スペース・テクノロジー)」を実施。OSTは、参加者が話したいテーマや解決したい課題を自由に持ち寄り、対話を通じてアイデアや課題解決を進めるワークショップ手法です。
初めて体験される方も多くいらっしゃいましたが、OSTに慣れている方が率先してサポートしてくださったおかげで、序盤から活発なテーマ出しが行われました。スクラムを実践する自律的な方々が集う場ならではの光景で、主催側も思わず胸が熱くなりました。
OSTの原則の一つ「いつ終わろうと、終わったときが終わりのときである」の通り、各テーマを心ゆくまで話し合い、あっという間にイベント終了の時間に。
会場には、ちょうどイベント講演のために来日中であったScrum.org™のCOOであるエリック・ネイバーグ氏も訪れ、受講者同士の対話の様子に笑顔を見せていました。
参加者の方からは「普段、外部のイベントにはなかなか参加する機会がないのですが、『PSM-A』という共通言語があることで、参加しやすかったです」という声をいただきました。
当日の皆さまの生き生きとした表情や、途切れることのない対話の様子を見ていて、こういった機会を作れて本当に良かったと実感しました。「共通の学びを得た」という体験を経て、同じ視点、同じ言語を持つ仲間との対話は、学びをより深く、より豊かなものへと発展させる可能性があると改めて感じます。
今後は、SNSでゆるやかにつながりながら情報交換を行い、時には懇親会や今回のようなイベントなども開催できればと考えています。私たちITプレナーズは、引き続き様々な形で皆さまの学びと成長をサポートしてまいります。
Scrum.org™は、スクラム共同開発者であり、スクラムのバイブル的存在「スクラムガイド」の著者であるKen Schwaber氏が2009年に立ち上げた団体です。ヨーロッパを中心に世界100万人以上の認定資格者がおり、スクラムマスター向け、プロダクトオーナー向けのコース以外にも、デベロッパー向けなど幅広くトレーニングと資格を提供しています。