2024年9月18日、株式会社ITプレナーズジャパン・アジアパシフィックとITサービスマネジメントをコアとする専門コンサルティング・ファームの株式会社IT VALUE EXPERTSの2社の共催で「ITSM Japan Summit2024」を開催しました。イベントの様子を、アーカイブ動画とともに紹介します!
「ITSM Japan Summit」は、ITサービスマネジメント(以下、ITSM)に携わる方々のための、学びとつながりを創造する場です。2024年の開催で第5回を迎え、毎年さまざまな企業のIT部門・事業部門の方、ITプロバイダ企業の方にご参加いただいています。
今年のテーマは「変化の波を乗りこなす」。私たちは今、テクノロジーの急激な進化や価値観、働く環境、業界構造など、絶え間ない変化の波にさらされています。これらの変化に対応するため、話題のAIOpsをはじめとした先進事例やITSM人材の育成をテーマに3つのオンラインセッションをお届けするほか、ITSMの最新動向についてもお伝えしました。
一昨年・昨年に引き続き、落描人カエルンさん(@vpkaerun)が、オンラインホワイトボードツール上で素晴らしいグラフィックレコーディングを作成してくださいました。リアルタイムで描かれる様子を見た参加者の方からは「わかりやすい!」「クオリティがすごい!」と大変好評でしたので、ぜひご注目ください。カエルンさん、ありがとうございました!
また、今回は新たな試みとして、オンラインセッション後のアフターパーティーを東京・麹町にあるITプレナーズのオフィスにて開催。セッション登壇者の方とともに交流を楽しみました。
オープニングは、主催企業の両代表からの挨拶で始まりました。参加者の皆さんに「どこから参加していますか?」と投げかけると、首都圏をはじめ全国各地、そして海外から視聴いただいている方も。視聴場所もオフィスや自宅など、オンラインイベントならではの多様性あふれる参加状況となりました。
また「今、押さえたいITSMトレンド」として以下のようなトピックが共有されました。
新商品開発のテスト工程業務において抱えていた課題から、自動化ツールの導入により、テスト工数の大幅な削減と品質向上を実現するまでの様子が語られています。
AIやテスト自動化については参加者から多くの質問もあり、皆さんの関心の高さがうかがえました。
【登壇者】
松井 康浩氏
オリックス生命保険株式会社 ITプロダクトマネジメント部 上級アプリケーションデザイナー
SaaS型サービス向けのさまざまな取り組みの事例と、安全・安心なITサービス運営のために考慮すべきポイントについて紹介されています。ビジネス領域とシステム領域を融合した標準プロセスの定義、標準ガイド/リファレンスの提供、 標準サービス/アセット類の提供などの様々なヒントについて詳しくお話しいただきました。
「価値に着目する」「継続的改善」といったITILの原則の実践例として、参加者の方々からは「非常に参考になった」と多くの声がありました。
【登壇者】
小原 浩二郎氏
BIPROGY株式会社 サービスプラットフォーム本部サービスアクセラレーション部サービスサポート室
「現場生まれのサービスデザインのメソッド活用」「サービスマネジメントの継続改善の仕組み」「サービス事業をリードする人材育成」という3つの観点から、現場で起きた困りごとをどのように解決していったか、実例を共有いただいています。人材育成についてのパートでは、インターンを受け入れた側・体験した側のお二人にも参加いただき、リアルな声が聴ける場となりました。
上埜さんが最後に呼びかけた「ITサービスマネジメントをサニーサイドに!」という前向きなメッセージは、多くの参加者を明るい気持ちにしてくださいました。
【登壇者】
上埜 友子氏
日本電気株式会社 クラウド・マネージドサービス事業部門 ディレクター
オンラインセッション後に開催されたアフターパーティーでは、登壇者の方々も交えて総勢40名以上が交流を楽しみました。
30分ごとにテーマを変えてグループがシャッフルされる仕組みにより、様々な会話や新たな出会いが生まれていました。さらに、運営メンバーの広木と最上による「エキスパートクリニック」も会場内で開催。ITSMに関する相談ができる有意義な場としてご活用いただきました。
参加した皆様からは、「色々な方と情報交換でき、有意義な会でした」「色々な企業の事例を聞ける貴重な機会でした」と嬉しいお声をいただきました!
現代のビジネス環境において、ITの役割は日々進化し続けています。かつてはビジネスを支える補助的な存在でしたが、今や顧客に直接的な価値をもたらす推進力として不可欠な存在となりました。
その中で、組織がITサービスを適切に管理し、顧客に継続的な価値を提供するためのフレームワークであるITSMの重要性がますます高まっています。
実際にイベントを通じて、ITベンダーやSIer、多種多様な業種の事業会社の取り組みや人材育成についてリアルなナレッジの数々が共有されていました。今後も、ITSM実践者の皆さまをつなぐコミュニティとして、学びと交流の機会を提供できれば幸いです。
来年の「ITSM Japan Summit」にて、また皆様にお会いできることを楽しみにしています!