2月6日にオンサイト・オンラインで同時開催された「Women in Agile Tokyo 2024」に、ITプレナーズは初めてゴールドスポンサーとして参加しました。
ここ数年で女性社員が過半数を超えたITプレナーズ。Women in Agile Tokyo 実行委員会が掲げる「あらゆる多様性を尊重できる安全で健全な職場作り」の大事さを感じることもあり、関心を持った社員5名が現地参加しました。学びの多い1日となったイベントについて、レポートします!
キーノートは、日本体育大学でこれからの時代に合ったコーチングの発展・普及、コーチ教育などに取り組まれている伊藤雅充先生の「個が輝く社会に向けて〜スポーツ界での挑戦〜」でした。
「アスリート育成の現場で女性コーチが少ない」という現状に対して、多様性の観点で課題を感じている伊藤先生。「コーチ=男性」という固定観念や、女性コーチのロールモデル不足など、様々な背景があると言います。こうした光景はスポーツコーチの世界だけでなく、いろいろな場所で目にするということを、これまでの経験や、皆さんのdiscordの書き込みを見て改めて痛感しました。
また、学習性無力感の話や、靴ひもを結ぶコーチングを隣の人にしてみるという体験を通して、教えるのではなく本人が学ぶのを支援するコーチングのあり方を知ることができました。
先生のお話がとても分かりやすく面白かったというのと、「途中で隣の人と考えてみてください」という場面もあり、たくさんの学びと気づきに溢れるあっという間の1時間半でした!
キーノートのあとはランチタイム!なんと、会場全員に今半のお弁当が振る舞われました!
ブースでは、これまでいろいろなイベントで配布してきた「スクラムの価値基準ネイルシール」のWomen In Agile特別仕様バージョンを配布しました!
これまでのシールはITプレナーズのコーポレートカラーである青とオレンジのみでしたが、今回はいろいろなカラーに合わせやすい黒の英字バージョンと、流行に合わせたくすみカラーバージョンを追加。「あらゆる多様性を尊重」というイベントのメッセージと、他のイベントより女性参加者の割合が高いことから、より多くの人に楽しんでいただけるようなデザインを意識しました。
また、ブースにはネイルサロン調の写真を撮れる撮影スペースも用意しました!
スクラムネイルシールと撮影スペースのご利用ありがとうございます💅✨
— ITプレナーズジャパン・アジアパシフィック (@itpreneursjapan) February 6, 2024
英字のさりげない感じが素敵!😊
ネイルサロンのような写真が撮れました💅#wiaj pic.twitter.com/utZtnafu0a
英字のさりげなさが素敵!
確約!!勇気!!尊敬!!公開!!集中!!、!!!!!カワチイ!!!!!!!!! #wiaj pic.twitter.com/Eg26bmfG8V
— あすみ (@asumikam) February 6, 2024
黒ベースにピンクのシールがおしゃれ!
ブースにお立ち寄りくださった皆さん、ありがとうございました!
OSTでは、女性の社会進出や多様性に関するテーマなど、WIAならではのテーマが多く出されました。
そのなかで、ITプレナーズのメンバーが参加したテーマを2つご紹介します。
幅広い年代の参加者が集まり、様々な視点での議論ができました。
何がハラスメントになるのか、またハラスメントになるかもしれない発言に対しどう対応するのかは、当人同士の関係性や、職場の雰囲気にもよるのが難しいところだと思います。コーチや上司など、相手に対して優位な立場になる可能性のある人からは「もし不快に思う発言があれば指摘してくれると助かる」という声も。とはいえ、やはり直接指摘しづらいので、システムコーチなどの第三者からの指摘や、ワーキングアグリーメントとしてハラスメントにならないようなふるまいを約束しておくという対策もあるそうです。
また、テーマであった「若い人の方が意識してる?」については、この場にいる人だけでは若い人の方が意識しているのかどうかの答えは出せませんでした。しかし集まったのが幅広い年齢層だったことから、個人的には若い人ばかりが意識しているのではないという印象でした。
このテーマでは、女性の立場から感じる「働きづらさ」を共有しながら、性別を問わずさまざまな意見を出し合う場となりました。
「妊娠・出産を見据えたキャリアプランが立てづらい」「社内にロールモデルがいない」「産育休からの復帰後、責任のある仕事を任せてもらえない」などの声があがる中で「そもそも女性が中心となって育児をするのが“当たり前”という前提になっているよね」といった改めての気づきも得られました。
日本では多くの企業で働き方改革が進んできたものの、長時間労働の常態化は依然として問題になっています。最終的には「女性が働きやすい環境というよりも、誰もが働きやすい世の中にしたいよね」という話にも発展しました。根深い社会課題を感じながらも、参加したそれぞれの方が「明日からできることは何だろう?」という視点も忘れずに話し合えたと思います。
また、OSTと同時並行で、セッションも実施されていました。
「私なんか」が口癖で、会社から期待される社員を目指していたひごさんは、アジャイルの世界に飛び込み、誰かに求められるためでなく自分のために頑張れるようになったそうです。これまでのキャリアや、そこで感じてきた悩みや想いなどを聞いて、自信を失いそうになっても自分らしく進んでいこうと思える素敵なセッションでした。
登壇者のあすみさんがスクラムに出会い、不完全なかたちからスクラムを始め、DEVとPOの対話が生まれ、さらには完全なスクラムに持っていくことができた事例の紹介でした。
あすみさんの明るく元気な人柄や、「やっていき!」、「沼らせる」といった素敵なワードセンスにすっかり引き込まれてしまいました!
多様性を尊重し、誰もが輝いて働けるようにするにはどうしたらよいのかということを考え、議論できた1日でした。
ITプレナーズでも、お互いの違いを受け入れ、組織としてよりよい連携を目指すための取り組みを小さく始めています。今回の学びを活かして、さらに取り組みを深めていきたいと思います!
Women in Agile Tokyo 2024運営・参加者の皆さん、素晴らしいイベントをありがとうございました!