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美味い食事と美味い酒が人を繋げる「スクラムフェス新潟2023」現地参加レポート

2023.6.8

2023年5月19日(金)〜20日(土)で開催された「スクラムフェス新潟 2023」に現地参加してきました。

Day1の会場は、新潟駅すぐ近くにあるNINNO3(ニーノスリー)。昨年の会場でもあった新潟県最大級のイノベーション共創施設であるNINNOの拡張拠点です。NINNOのネーミングはNIIGATA x INNOVATIONから来ており、まさに今回のイベントにぴったりの場所でした。

昨年同様に今回もDay1のギャザリングを盛り上げてくれたのは、地元の割烹料理店「しまや」さん提供の美味い食事と、創業50年の酒屋「都屋」さん提供の美味い酒です。
そして今年はなんと美味い酒だけでなく、Day1のKeynoteを「都屋」の2代目店主である坂上さんが飾りました。「日本酒で日本をよくしたい。良い酒は、人を繋げる」という思いを抱く坂上さん。日本酒の製造工程や、昨今の日本酒業界が抱える課題、プロダクトアウトではなくマーケットイン思考での販売等についてお話しいただきました。中でも特に「強者が残るのではなく、世の中に必要とされるものが残る」という言葉が胸に響きました。

ネットワーキングパーティでは、東京から参加している方々や、スポンサー企業のみなさん、このカンファレンスの為に手伝いにきた各地のスクラムフェスのオーガナイザーの方々と楽しい時間を過ごしました。2年連続でKeynote Speakerを務めるべく、遥々ベルギーからやってきたダニエル・マスリンさんともお話しできたのは嬉しかったです。

パーティーで提供された「しまや」さんのケータリングは、握り寿司はもちろん、「のっぺ」という新潟の郷土料理やナスの揚げ浸しなども絶品でした。そして「都屋」さんご提供の日本酒は種類が豊富なだけでなく、どれも上品な味わいでとても美味しかったです。「新潟の日本酒は水みたいなものだから気をつけて」とオープニングトークで実行委員長のじゅんぺーさんが語っていた意味が少しわかりました(笑)。

美味い食事と美味い酒が人を繋げ、ギャザリングを盛り上げるというカンファレンス現地参加の真髄に触れることができました。

Day2からはNIINO3に加えて、昨年の会場であるNIINOも利用されました。
ダニエルさんのKeynoteはNIINOから配信され、同時通訳を聞きたい方はNIINO3に集まったり、Zoomに繋げて聴いたりと、現地にいても参加形態は様々でした。ダニエルさんの講演タイトルは「Reaching the “Big Picture” In Testing and Quality」。”Big Picture”、即ち全体像を捉えることの重要性が説かれました。もちろん全体像だけを見ているのではダメで、時には”Zoom In”しながら、物事の詳細な状況を理解して1つ1つ課題を解決していくこと。そして、Big Picture とZoom Inを素早く行ったり来たりしながら仕事に向き合っていくことが大事と、様々な比喩を交えながらユーモラスに話されました。

Keynoteのあとは3トラックに分かれて、合計19のセッションが走りました。カンファレンスでよく登壇されている方以外に、初参加ながら登壇もする!という勢いあるニューフェイスの方も。トピックとしてはTestingやQAに関するセッションが中心でしたが、スピーカーのみなさんはその枠にとどまらず、自身の体験を元に熱く語っていました。参加者のみなさんも、現地会場やDiscordのオンライン会場でセッション後に感想戦を繰り広げており、まさにギャザリング!といった活力がみなぎる場が、あちこちで見受けられました。

この2日間のカンファレンス参加を通して、実行委員もスピーカーも参加者も、皆が「やりたいからやっている」というポジティブなエネルギーを至るところから感じました。やはり、やらされ感ではこのようなギャザリングの場は生まれません。熱量の高い方々が集まるからこそ、魅力溢れるカンファレンスが生まれるのだと実感しました。

2023年度も新潟に続き、各地でスクラムフェスが開催される予定です。ITプレナーズも幾つかのカンファレンスにはスポンサーという形で関わり、イベントを一緒に盛り上げていきたいと思います!


ライター:Muneyuki Okamoto