今年もITプレナーズは、様々なアジャイル・スクラム関連のイベントにスポンサーとして参加しています。1月のRSGT、5月のスクラムフェス新潟に続き、6月17日・18日に開催されたスクラムフェス大阪にもシルバースポンサーとして参加しました。
ITプレナーズからは社員2名が大阪に赴き、オフライン参加してきましたので、現地の様子も含めてレポートをお届けします!
スクラムフェス大阪はオンラインとオフラインのハイブリッド開催でした。ハイブリッド開催のイベントが増えている中、特徴的だったのは、オフラインでの登壇方法です。登壇者は会場で話すのではなく、オンラインで登壇します。会場はあくまでホワイエ的な位置づけで、現地の参加者も、自分の気になる講演にオンラインでアクセスして聴講します。
今年もトラック数は大変多く、各地のコミュニティが13トラック、スポンサーが3トラック。しかもどのセッションもユニークで興味深く、後日録画の共有があるとはいえ、リアルタイムでどれを見ようかと選ぶのに一苦労でした。
これが実際の会場です!オープニングの様子です。
これだけ見るとよくある会場に見えますが、この部屋以外に部屋やブースが無いのが特徴です。どういうことかというと……
オープニングセッションが終了すると、ぞくぞくとiPadが用意されていきます。
会場にはテーブルが並べられ、各テーブルにiPadが配置されていきます。テーブルごとに各地域の映像が流され、会場参加者は興味のあるセッションをiPadに直接自分のイヤホンを接続して聴講したり、テーブルに持参したPCやiPadを置いてアクセスしたりして思い思いに楽しむことができる、という仕組みでした。会場内は静まり返っているのですが、実は各セッションに真剣に参加する熱い人達の集まる場となっている、新たなイベントの形を体験することができました。
基調講演は、スクラムガイドをはじめ技術書の翻訳を数多く手がけている、ワイクル株式会社の角征典氏。たくさんの名言が出てきたのですが、特に参加者を魅了したのが「どうかしている人(DS)」というパワーワード。「DS」とはもともとはみうらじゅん氏が生み出したワードで、本セッションでは多様性が組織を進化させるという文脈の中で登場しました。同質な人ばかりが集まった組織は進化していかない。少し変わった人が入ることによって、言い換えると多様性の高い組織は、お互いに影響し合って変化し進化し続けるのだ、という話には非常に感銘を受けました。
その後、スクラムフェス大阪の各種プレゼンテーションや参加者の会話やDiscordへの書き込みには「DS」や「DS人材」というワードが飛び交い続けました。角氏の名言が参加者に大きな影響を与え、また参加者から共感されたことを物語っていると言えます。
さて、ITプレナーズは今回「パワポカラオケで若者からシニアまで前のめりに一致団結!」と題し、スポンサーセッションを行いました。多様性のある組織を作るには、心理的安全性と多様性が活性化する仕組みや取り組みも大切です。ITプレナーズがこれまで試してきた様々な取り組みの内の一つである「パワポカラオケ」の楽しさと有効性を、ぜひ参加者のみなさんに知っていただきたい!という一念で、2名の講師がオンラインでパワポカラオケを実演しました。パワポカラオケは、パワーポイントのスライドにランダムに表示される画像を元に即興でプレゼンをするという、瞬発力と発想力とプレゼン力が試されるゲームです。(歌は歌いません。)思いもよらない画像とお題に四苦八苦しながらも必死にプレゼンを続ける、まさに「DS」な講師2名の姿に、Discord実況は大盛り上がり。
遊び心のあるスクラムフェスのみなさんにはしっかり受け入れていただけたようで、想定以上の反響がありました。
登壇者2名が会場に到着すると、「パワポカラオケ見ました!」「うまく進めるコツを教えてほしい!」と、何名もの方にお声掛けいただきました。「プレゼンだけど、失敗してもそれが面白いので、失敗の仕様が無いのが、心理的安全性が高くていいよね!」というご意見もいただきました。(有志がDiscord上で集まって、夜中までパワポカラオケの宴が続いたとか……)
そして懇親会は、会場近くのイタリアンと中華のお店を両方貸し切りで行き来できるシステム!!と、イベント会場も懇親会も、今までにない画期的なシステムを目の当たりにし、まさにDS(どうかしている)イベントでした。
また、今回のオープニングで流していただくスポンサーCMとして、Scrum.org™の9月開催をPRするCMを作成しました。こちらもなかなか「DS」な出来。脚本・動画編集のみならず、見事な声の出演もITプレナーズ社員が担当していますので、ぜひご覧ください!
今後も、仙台、三河、札幌、福岡と全国各地での開催が予定されているスクラムフェス。どうやら新たに沖縄での開催も計画中との噂。ITプレナーズは引き続き、コミュニティおよび地域社会の活性化に貢献できるよう、スポンサーとして各種イベントに姿を現わしていきます!